プロ将棋界には、順位戦というしくみがあって。
A級・B級1組・B級2組・C級1組・C級2組となっており、最上位のA級で優勝した棋士が、
名人への挑戦権を獲得する。
現在の名人は森内俊之。A級レースの方は現在、羽生・藤井・久保が5-2で首位に並んで
いることは前述した。
一番下位のクラス、C級2組の昇級枠は3名なのだが、そのうちの2名が早くも決定した。
飯島栄治五段と近藤正和五段、ともに8戦全勝で残り2局を前の決定だった。
飯島さんは渡辺新竜王と私生活でも仲がよいようだ。
彼の近年の充実ぶりも素晴らしいが、特筆すべきは近藤さん。
”ごきげん中飛車”という今までの中飛車の概念をくつがえす指し方の創始者である彼は、
今期の成績が9割越え。
ちょっと、そこのアータ!
9割ですよ、9割!
1回負けたら9回勝つんだよ!ヒジョーシキな勝率!(爆)
最終的に9割のアベレージが残っているかわからないが、これだけ勝つのはやはり実力の向上と言っていいでしょう。
デビュー8年、昨年亡くなられた原田泰夫九段門下。
遅ればせながら、師匠に恩返しが一つできたかな・・・
一方の飯島さんも、原田門下の桜井八段の弟子。つまり原田さんの孫弟子にあたる。
原田九段の逝去と一門若手棋士たちの実力向上が丁度重なったのかもしれない。
しかし、何故かこの”アベック昇級”、原田さんが天国で見守ってくれたからなのかも知れない・・・
今宵もしこたま酔って候
しからば御免